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P&Gブラジル=エコノミーパックが好評=買う前に良く考える消費者

ニッケイ新聞 2011年9月3日付け

 P&G(プロクター&ギャンブル)ブラジルのタレク・ファラット社長(47)によると、ブラジルの消費者は物を買う前に他国消費者以上に考えると8月31日付フォーリャ紙が報じた。
 フランスやドイツ、サウジアラビア、ベネズエラなども見てきた経験から、ブラジル人は商品棚の前でどんな特徴がありどれが経済的かなどを見て、買う品を決めるという。
 世界規模で商戦を展開する同社にとり、国民性や経済力の分析は商品開発や販売網構築に不可欠な要素。ある程度購買力がある月給受給者が多いブラジルでは、技術の強調だけでは不十分。
 歯磨き粉の使用量が米国より16%多いブラジルでは、色違いの歯ブラシ6本入りのファミリーセット、10年前はダース単位だった紙おむつを52個入りにして割安感を出すなどのいわゆるエコノミーパックが好評だ。
 現在世界10位のブラジル市場を5年以内に5位に押し上げる事を目標とする同社にとり、10年前は売り上げの25%を占めるだけだったが、現在はほぼ半分を占めるC、Dクラス獲得は必至。日雇い労働者が多ければ一日分ずつのパックがいいが、ブラジルなら大型パックの方が断然売れるとの観点で、新製品導入などの策を練っている。

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