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集団乱闘で1人が死亡=スキンヘッドが殺害か?

ニッケイ新聞 2011年9月7日付け

 サンパウロ市西部のピニェイロス区で3日夜、パンクのグループとスキンヘッドのグループが乱闘を起こし男性1人が死亡、もう1人が意識不明の重体だと5日付エスタード紙が報じている。
 ジョニー・ラオニ・ファルコン・ガランシアックさん(25)は、午後10時15分頃、刃物で刺されたあと、暴行を受け死亡している。また、ファビオ・ドス・サントス・メデイロスさん(21)は、頭部外傷で入院、人工呼吸器を必要としている。
 両グループによる乱闘は、ネット上のミニブログ(ツイッター)で事前に計画されていた。同ブログには、「今からコック・スパラー(パンクバンド)のコンサート。聞いた話では乱闘があるみたいだけど、楽しみたいから嘘だということを祈る」と書き込まれていた。
 午後7時45分頃、噂はコンサート会場の前で現実となった。約70人のパンクと共産主義のスキンヘッドらが、会場へ向かう途中で極右・ネオナチのスキンヘッドと衝突したことによって始まった。
 約200人が参加した乱闘では、木の棒から割れた瓶、火炎瓶までが使われた。目撃者によると、ジョニーさんは頭を強打され、地面に倒れたところを刃物で刺されたという。
 軍警の到着によって乱闘は終わったものの、未成年1人を含む8人が警察署へ連行された。
 この手のグループによる乱闘は定期的に起きており、ルス区では4月、同グループによる乱闘で1人が刃物で刺されている。また、オザスコ市では2月、パンクグループ4人への暴行でスキンヘッドグループの3人が逮捕されている。

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