ニッケイ新聞 2011年9月7日付け
寒冷前線の影響で南伯や北伯の一部では6日に降雨を見たが、南東伯や中西伯の一部では3〜4カ月間雨が降らず、乾燥状態が続いている。
6日付フォーリャ紙やG1サイトによると、寒冷前線による降雨前の6日、ゴイアニア8%、ブラジリア10%、ベロ・オリゾンテ13%、サンパウロ市12%、クリチバ17%と、5州都で大気中の湿度が今年最低を記録。
ミナス州西部のトリアングロ・ミネイロやサンパウロ州北部、ゴイアニア周辺は特に乾燥が激しく、大気中の湿度は軒並み10%前後に落ち込んだ。
また、バイア州バレイラスやミナス州のアラスアイー、アリノスでは4カ月以上、トカンチンス州パウマスでは3カ月以上、ブラジリアでも88日間降雨を見ていない。
気温が上昇し、乾燥が続く地域では、大気汚染などにも起因する呼吸器障害や疲労感、体調の崩れを訴える人が多く、保湿や給水が必至だ。
ブラジルは冬の終りの異常乾燥に悩まされる地域が多いが、5日に湿度が30%以下となり、警戒が必要となった市は236で、8月30日の218市以上。7日の独立記念日も内陸部では乾燥状態が続く見込み。