ニッケイ新聞 2011年9月9日付け
今年6月にあった「第22回江差追分ブラジル大会」で優勝した山崎也寸志さん(37、三世、サンパウロ市)が、北海道函館市で今月16〜18日に行なわれる「第49回江差追分全国大会」にブラジル代表として出場する。
同大会には日本全国各地で予選を通過した350人が集まり、子供、一般、熟年の3部に分かれ日本一を競う。当地からは毎年一人が参加する。
「父母が民謡の大ファン。小さい頃から親しみ、技術の要る独特の歌い方に惹かれ、大学を出たら民謡を習おうと決めていた」。
江差追分ブラジル支部長の石川諭さんに師事し、海藤三味線教室で三味線も学んだ。
「もっと幅広く民謡を習いたい」という思いが募り、三味線の伴奏を手伝っていた民謡保存会に入会し腕を磨き、初優勝を手にした。
石川さんは、「日本国外からの参加はブラジルだけだが、10年間予選を通過していない」という厳しい状況を語りながら、「全てが勉強。親善使節として日伯交流の架け橋となってほしい」と願いを込めた。
初訪日となる山崎さんは、「日本のレベルは高いと聞いて緊張しているが、ブラジルを代表して精一杯頑張りたい」と意気込みを語った。大会後は1カ月ほど滞在。親戚を訪ね、観光などを楽しむ予定。
サイト(www.hakodate.or.jp/oiwake)では、大会の様子を生中継で見ることが出来る。