ニッケイ新聞 2011年9月13日付け
サンパウロ市の地下鉄が今週木曜(15日)から2新駅が開所式を迎え、さらに便利になる。これでサンパウロ市セントロの新駅ルス、レプブリカから南部ブタンタンまで直結された。今まではバスや車で渋滞に巻き込まれる事が多かったピニェイロス方面だが、これからはメトロで行く方が便利な時代が来たと11日付フォーリャ紙やエスタード紙が報じている。
従来はサンパウロ市セントロから南部のブタンタン区までバスで1時間かかったが、これからはメトロでわずか12分だ。
現在19万人ていどしか利用していないこの黄線(4号線)だが、来年には70万人を超えると予想されている。パウリスタ駅から先の6キロ区間だけだったが、今回から全長9キロになる。それに従って、この地域の商店やレストラン、会社などに大きな影響を与えると予想されている。
現在は、混雑時でも5車両が205秒ごとに来駅する間隔だが、今後は10両の電車が180秒ごとにやってくる。
メトロ公社では、通勤時間帯にはセー駅からパライゾ駅までが超満員になっているが、それが少し緩和されるのではと期待している。
15日に開所式をする2新駅は当面、午前10時から午後3時までの時限営業のみだが、年内に営業時間を徐々に延ばしていく。なおパウリスタ駅からブタンタン駅までの区間は、すでに早朝4時40分から深夜零時まで(月〜金、土曜のみ午前1時まで)営業となっている。
サッカーW杯が行われる2014年にはさらにフラジッキ・コウチーニョ駅、オスカル・フレイレ駅、マッケンジー駅、モルンビー駅、ヴィラ・ソニア駅なども営業を開始する予定になっている。