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BRICsが欧州支援?=外貨準備金で国債買う
ニッケイ新聞 2011年9月15日付け
BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)が外貨準備金を使ってユーロ圏諸国の国債を買うなどの形で、欧州経済危機を安定させるための協力ができる可能性があると14日付けエスタード紙などが報じている。
来週、ワシントンで予定されているBRICs首脳会議の議題として上げられているとブラジル連邦政府の広報が明かしている。ここ数日、ギリシアの債務不履行危機が高まっている中、ギド・マンテガ財相は「EUを救うために何が出来るか、議論してみないとわからない」とする。
もしユーロ諸国の国債を購入するとしても、「最も信預性が高い国のもの」という条件がつくという。一つの可能性は、すでに作られている欧州金融安定基金に対して、外貨準備金を使って補強するという考え方だ。もし同首脳下議で可決されれば、これはG20会議でも議論されることになる。
中央銀行によれば、ブラジルの資金の18%が欧州に投資されているが、トップは北米の71%となっており、残りがオーストラリアや日本だ。ブラジルの現在の外貨準備金は3523億ドルとなっている。