ホーム | 日系社会ニュース | 聖南西連盟=懇親夕食会で力をアピール=震災義捐金2回目を送金

聖南西連盟=懇親夕食会で力をアピール=震災義捐金2回目を送金

ニッケイ新聞 2011年9月16日付け

 聖南西文化体育連盟(UCES、山村敏明会長、傘下26団体)の定期総会が10日午前10時から、コチア市のカウカイア・ド・アルト文協会館で開かれた。39人が出席した。
 議事に先立ち、傘下のイタペビ文協が脱退届を提出したことが報告された。同文協は過去に運動会にのみ参加し、数年前に加入したものの役員会には不参加が続いていた。「そのまま受け入れるよりもまずは文協を訪れ、活動状況を確認した上で、役員会の参加を促すべき」とした。
 前回の議事録報告の後、今年度上半期の会計報告があった。全体収入3万7523レ、支出1万7728レ、残金1万9794レ。
 11月11日に予定されている日系議員を交えた懇親夕食会について、各市の市役所、市議らにはそれぞれの文協が、連邦議員、州議員には同連盟が招待状を出すことが決まった。
 昨年に初開催、今年は約400人の参加を見込む。山村会長は、「連盟の力を政治家にアピールする機会」と、各文協に協力を求めた。
 東日本大震災被災地義捐金として同連盟から8万レが日本赤十字社に送金済みだが、2回目の送金額が1万6786レであることが報告された。
 リベイラ沿岸日系団体連合会(山村敏明会長、FENIVAR、傘下13団体)のペドロ・デ・トレド文協会館の改修にあたり、費用を得るため同会がリッファを販売、結果発表と会計報告が行われた。
 今年から聖南西地区に派遣されているJICAシニアボランティアの徳増紀子さん(49、埼玉)が紹介された。
 ソロカバに在住、聖南西教育研究会に所属の8つの学校を定期巡回中。「参加していない学校でも日本語の授業に関するあらゆる相談を受け付けます。気軽に声を掛けてほしい」と呼びかけた。
 その他、野球、ゲートボール、将棋、相撲各部からそれぞれ事業報告があったほか、聖南西で再来年ABRAC(ブラジル歌謡協会)の大会を、また、UCESの全団体が何らかの形で参画する年に一度のイベントを開催することが考えられており、詳細の検討は次回以降に持ち越された。
 次回の定期総会は12月17日、ピニャール移住地で行われることが決まった。