ニッケイ新聞 2011年9月24日付け
来年のサンパウロ市カーニバル優勝候補の一つで、サッカーチーム「コリンチャンス」の応援団として知られるサンバチーム「ガヴィオン・ダ・フィエル」のテーマは、ルーラ前大統領の顕彰であり、「当日の会場は労働者党(PT)の集会のようになるかも」との記事が23日付エスタード紙に掲載された。
ルーラ前大統領が大のコリンチャンスファンであることは、国民にはあまねく知られている。同大統領人気にあやかって現在同チームでは、ルーラをテーマにした16曲の候補曲が寄せられており、10月7日の最終選考会までに4曲に絞る予定だ。
毎週行われる選考会には数千人が集まり、大変な熱気に包まれる。来年10月には地方統一選挙(市長、市議など)が控えていることから、PTにとってはそれが絶好の宣伝の機会になると関係筋に見られている。
すでに寄せられている候補曲の中には、ルーラ前大統領は北東伯のセルトンに生まれ、〃人生の大学〃(実際の学歴は小学校のみ)で学び、国家リーダー「導きの星」になったという歌詞などもある。〃赤い星〃はPTのシンボルであり、関係者には一目瞭然の隠喩だ。
同チームは来年のカーニバルまでに300万レアルを投資して山車や衣装を作り、練習を重ねて本番に臨む予定だ。