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ミス・ユニバース日本代表 神山まりあさん=「温かい応援ありがとう」=入賞逃すもブラジル満喫=日系の友人との再会も

ニッケイ新聞 2011年9月24日付け

 「応援ありがとうございました。また来ます!」——。今月12日にサンパウロ市であったミス・ユニバース2011世界大会に参加するため、日本代表の神山まりあさん(24、東京)が初来伯、コロニアにメッセージを送った。惜しくも上位16人に残れず入賞を逃したが、東日本大震災の復興に団結して立ち向かう日本国民の思いを代弁するように、日本国旗の白と赤を基調にしたデザインの女忍者くのいちの衣装で臨んだナショナル・コスチューム審査では、10位に輝いた。ブラジルの感想などを聞いた。

 サーフィンが好きという神山さんは、小麦色の肌、健康的な美しさが特徴的な女性だ。「ビキニを4着購入。サンバ教室に通ってノリノリに踊りました」とブラジルを大変気に入った様子で、大会終了後は、それまで控えていたシュラスコも忘れずに満喫したそうだ。
 ハワイのオアフに住んだ経験があり、日系の友人が多いという。「2011ミス・ユニバース・ジャパン特集」サイトの「まりあさんはどんな人?」(beauty.yahoo.co.jp/special/muj2011/)によれば、「ハワイには、働いて自活できるように就労ビザをとって移住しました」と答えており、ほんの一時期とはいえ〃ハワイ移民〃だったらしい。
 その理由を「家族も友人も、助けてくれる人が誰もいないところで、どこまで自分が挑戦できるのか試したかったんです。現地について家を探すところから始めたので、大変でした」。
 このような経緯から、ハワイ移民の事情に精通し、大学の卒論のテーマはハワイ文化の歴史を選び、日本移民の歴史をふまえて書いたという。
 さらに日本でもモデル業界の友人には日系ブラジル人が多く、交友が深いとか。今回の来伯でも、忙しい日程の合間を縫い、日本で知り合った日系人の友人と久しぶりの再会を果たしたとか。
 サンパウロ市の街中を歩けば、多くの日系人に声をかけてもらったという神山さん、「温かい言葉と応援をどうもありがとうございました。また遊びに来ます!」とコロニアにメッセージを送った。
 ブラジル人女性の美しさに学んだ点は「良く食べて良く笑い、良く踊ること」だとか。
 「自然体で心の充実感が表情にもオーラにも出ていますね」とブラジル式美容にも関心を示すなど、さらなる美の追求に余念が無いようだ。(長村裕佳子クリチーバ通信員)