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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年9月24日付け

 アフリカの奴隷と共に大西洋を渡り、キリスト教改宗のなかで独特な発展を遂げた民俗信仰「カンドンブレ」。その儀式をサルバドールで見る機会があった。
 儀式を行う建物は神聖なため部外者の立入りは厳禁だったが、近頃は観光客も見学できる。客席に座ると、打楽器に合わせ、白い衣装をまとった老若男女が入場、円になって踊り始めた。
 踊りは段々激しさを増し、一時間を過ぎたところで若い女性と中年の男性の踊り手が突然痙攣、気絶して床に突っ伏した。祭司が踊り子に触れると立ち上がり、雄叫びを上げた。神が人に憑く瞬間を初めて目の当たりにした。
 撮影はNGだったが記者魂が疼いたコラム子は携帯電話で録画した。その罰かどうかは知らないが、帰聖後その携帯が盗まれてしまった。世界にはまだまだ〝神秘〟が溢れている!?(亀)