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カサビ新党を正式承認=3番目の政党を目指す

ニッケイ新聞 2011年9月29日付け

 高等選挙裁判所(TSE)が27日、ジルベルト・カサビサンパウロ市長を党首とする新党、社会民主党(PSD)の設立を承認したと28日付伯字紙が報じている。新党は約40人の国会議員によって構成されており、国会議員の数では国内6番目、現在活動している28番目の政党となった。
 2012年の選挙にも立候補者を送りだすことができるようになったが、そのためにはまず有権者の不正署名収集があったという疑惑を解決し、10月7日までに認証される必要がある。
 6人の大臣がPSDの設立に合意しており、反対したのはマルコ・アウレリオ大臣のみだった。
 一方、かつてカサビ市長が所属していた民主党(DEM)は今回の判決を連邦最高裁判所(STF)に控訴する考えだ。
 また、PSDはブラジリアで28日、同党最初となる会合を開いており、「国会で労働者党(PT)と民主社会党(PSDB)に続いて3番目に大きい党になることを目標に結成した」とカサビ党首は述べた。
 これまでにPSDは、一つも提案を出していなかったが、会合では最初の主要な提案を発表した。PEC(憲法改正案)とは、2年以内に憲法を見直すもので、国会に提出される。
 2014年に国家憲法制定議会を結成する予定で、改正を専門に行う議員を決める方針だ。カサビ党首によると、1993年に憲法の改正がされるはずだったが、実際には行われなかったという。