ニッケイ新聞 2011年9月29日付け
先週末に文協で実施された世界民族芸能祭は、各国の移民子孫が結集するという、多文化共生を実現した珍しいイベントだ。すでに40回目を迎えるというから、当時の主催者は進んだ考えを持っていたのだろう。
今年は初めて参加国の移民祭も合同で祝った。20カ国以上の国の子孫が、120周年を迎えたウクライナを共に祝福したのは意義深い。
「多くの国の大使館や領事館から来賓が訪れたのも、彼らが趣旨を理解し、私たちの思いに応えてくれたからだと思う」と、林アンドレ実行委員長も喜ぶ。
一方で、日本国総領事館はウクライナから招待を受けていたが今回欠席し、同国大使が遺憾の意を示していたと聞いた。事情は分からないが、ブラジルで日の浅いコラム子すら同祭の意義を感じていた所、日本の代表として記念すべき場に居合わせてほしかった。(阿)