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■訃報■ウライ元市長 市村之

ニッケイ新聞 2011年10月1日付け

 パラナ州ウライ市長を通算19年にわたって務めた「ブラジル最年長市長」の市村之さん(新潟、帰化人)が先月29日午前4時半頃、肺炎のため入院先していたロンドリーナ病院で亡くなった。享年93。
 1920年に土佐丸で渡伯し、サンパウロ州モジアナ線のルイスピント耕地に入植。38年にウライに入植後、50年代にラミーを栽培。最盛期には4500ヘクタールを所有、〃ラミー王〃と呼ばれた。現在も北パラナ、パラグアイでコーヒーや大豆などの大規模農場を経営していた。
 63年に市長初当選。2008年に90歳で通算5期目の当選を果たしブラジル最高齢市長となったものの、6月下旬に市議会から情報処理会社への不正会計疑惑を追及され免職されていた。 ウライ市の自宅で29日に通夜、30日に同市内で葬儀が営まれた。初七日法要は未定。