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クリチーバ恒例の春祭り=4万人が日本文化に親しむ

ニッケイ新聞 2011年10月5日付け

 クリチーバ日伯文化援護協会(石井ジョージ会長)は、9月24、25日同市オスカー・ニーマイヤー美術館で第21回春祭りを開催し、両日で約4万人が足を運んだ。会場には、春の訪れをイメージして生けられた池坊、小原流の生け花も展示された。
 食事ブースではちゃんぽん、焼きそば、カツ丼など65種類の料理が用意されたほか、繰り返し餅つきのデモンストレーションがあり、試食がふるまわれた。観客の人だかりを前に杵を握る石井会長、会員の山口殊市さん(しゅういち、59、二世)らは、「親たちにやってもらった事をみなに伝えたい」と、精を出していた。
 また、同会場で唯一県人会として参加していたのは、今年創立5周年を迎えるクリチーバ沖縄県人会。沖縄そばやサーターアンダギーを準備、沖縄そばは1日で600杯を販売した。同イベントの参加は昨年から2回目で、松尾きみえ会長(60、二世)と上江洲安秀元会長(65、二世)は、「サンパウロのようにクリチーバでも沖縄料理を広めたい」と意気込んでいた。
 ステージではカラオケや盆踊り、マツリダンスなどが発表されたほか、今年ブラジル太鼓選手権大会ジュニア部門で優勝を果たした若葉太鼓が、日本の大会出場に向けて準備する曲「シリウス」を披露した。