コラム　オーリャ！

ニッケイ新聞　２０１１年１０月５日付け

　「日系の血さえ入っていればそれでいいんですよね？日本の文化は何も知らなくても」—。各地で行われているミスニッケイの候補者についてある日本人からそう尋ねられたとき、考え込んだ。
　出場者、特にメスチソの女性などは日本人の顔や体型とは程遠い。それでも出場できるのだ。
　ミスユニバースでは、外見の美しさに加え内面の要素も重視されるという。ある地方でのコンテスト審査員に基準を聞くと、親しみやすさ、カリスマ性、エレガントさ、などという答えだった。
　コンテストの司会を頻繁にするタレントによると、日本に関する知識について少し突っ込んだ質問をすると、大概答えに詰まるのだとか。上辺ばかりの「日系」の候補者集めは、そろそろ卒業しても良いのでは。
　コロニアを盛り上げるための恒例行事だが、こういうものだろうか。疑問が拭えない。（詩）