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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年10月7日付け

 先週末の日本語祭りに、スザノ日伯学園(CENIBRAS)も参加した。同学園では非日系生徒数が日系を上回る。
 安楽恵子校長は、「非日系の親は『日系人が経営しているから』と無条件に信用し、子どもを入学させるけど、日系人は1、2年待って様子を見ようとする」と言う。
 一方は無防備と思えるほど素直な反応、一方は同じ民族に対しても慎重な姿勢を崩さない。そんな両民族の考え方、行動の違いが端的に現れていて興味深かった。
 非日系の子供は生活習慣や規律面が向上し親も喜んでいると聞くが、日系人にとっても、彼らのコミュニケーション力やチャレンジ精神がプラスに働くことと思う。
 互いに利益のある形で多民族共生を実現する同学園で、どんな子どもたちが育っていくのか楽しみだ。(阿)