ニッケイ新聞 2011年10月8日付け
6日午後11時頃、サンパウロ総合大学(USP)から車で帰宅中の生物学専攻の女子学生が強盗に襲われ、顔面に被弾したと7日付エスタード紙サイトが報じている。
大サンパウロ圏コチア市に住むカミーラ・バッシ・フェルナンデス・ダ・シルヴァさん(22)は、エスコーラ・ポリテクニカ大通りにあるプリンシペス公園前の信号で、強盗犯によって顔を撃たれた。
彼女を最初に発見したのは、帰宅途中に通りがかったFMU大学経済学部のチアゴ・ラセルダ・ド・ナシメントさん(26)で、非常灯を点滅させる乗用車を不審に思って近寄り、ケガをしたカミーラさんを発見。緊急事態と判断したチアゴさんは、カミーラさんの車を運転し、サラ・クビッチェク病院へ向かった。
チアゴさんによれば、彼女の意識ははっきりしており、強盗に襲われたと話した後、何度も『出血は酷い?』と質問していたという。
彼女の父親は被害届を出した警察署でエスタード紙のインタビューに答え、「普段は友達の車で送ってもらうが、今日は研修や遅刻したため車で登校した」と説明しており、「政治家は治安確保のためにほとんど何もしていない。しかし、明日は彼らの娘が被害者になる可能性もあると警告したい」と述べている。
少なくとも2発の銃弾が車体にあたり、2発がフロントガラスにあたっている。担当医によると、銃弾は右こめかみ辺りに止まっているが、容態は安定しており、命には別状は無いという。