ニッケイ新聞 2011年10月8日付け
9月の政府公式インフレ指数IPCAは、8月の0・37%を上回る0・53%上昇し、12カ月累積は7・31%に達したと7日付G1サイトなどが報じた。12カ月の累積値は、05年5月の8・05%には及ばないものの、中銀の目標上限の6・5%を完全に上回っている。
最大の圧力は8月比23・4%上がった航空券で、交通費全般は0・70%上昇。家賃0・92%やガス1・36%、水道1・19%などの値上がりも響いた。
食費ではフェイジョン6・14%や精白糖3・82%、グラニュー糖3・42%、牛乳2・47%などが目立つが、8月に1・84%上がった牛肉は0・99%、果物は3・07%が1・45%、パンは0・63%が0・57%と沈静化し、全体では0・64%の上昇だった。
都市圏別では、航空券が26・24%、燃料費が4・16%、食料品が1・02%上がったパラナ州クリチバの0・86%が最高。最低は食料品上昇が0・16%に止まったパラー州ベレンの0・15%。4月まで0・83〜0・77%と高率だったインフレは、5月の0・47%以降、0・15〜0・16%と落ち着いていたが、8、9月連続の物価上昇は庶民の懐を直撃している。