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キリンの買収計画進展か=州裁が差し止め取り消し

ニッケイ新聞 2011年10月14日付け

 サンパウロ州裁判所は11日、日本のキリンホールディングスに対して国内のビール会社、スキンカリオールの経営関与を禁じた下級審による仮処分を無効とする判決を下したと12日付エスタード紙が報じている。
 今回の判決によってキリンホールディングスはスキンカリオールの経営権を握ることになり、完全子会社化に向けて、少数株主の持ち株の取得交渉を再開することが可能になった。
 キリンホールディングスは8月1日、スキンカリオールの株式50・45%を39億5千万レアルで取得していたが、残る49・55%を持つ少数株主が、優先権があるのに知らされていなかったとして8月の株式取得に反対し、地元裁判所に提訴していた。
 これに対し、キリン側は少数株主の持ち株取得に乗り出し、少数株主も2週間前に初めて、交渉の座に着くことに合意。7日の時点では25億レアルでの商談がほぼ成立と見られていたが、少数株主側はその後考えを変え、裁判前日の10日に取引は行わないとの意向を明らかにしていた。

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