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サンパウロ市北部=広がるメタンガス問題=45日以内の調査命じる

ニッケイ新聞 2011年10月15日付け

 サンパウロ州の環境浄化技術公社(Cetesb)が、サンパウロ市北部カランジルー地区にある大型施設に、同地区にあったゴミ捨て場から発生するメタンガスの存在の有無を調べ、45日以内に報告書を提出するよう命じた。
 メタンガスはゴミ捨て場を埋め立てた地域全域で発生している可能性が強く、営業停止も生じたショッピングセンター・センテル・ノルテや立ち退き問題が起きた集団居住地シンガプーラ・ザキ・ナルチは、各々、元ゴミ捨て場の南と北の端にある施設だ。
 シンガプーラ・ザキ・ナルチの住民は、市役所がガス抜き施設の工事を始めた事もあり、立ち退き不要となったが、メタンガスが地表に漏れ、爆発事故などを引き起こす可能性ありと考えられる施設は、前記2施設以外にもある。
 14日付フォーリャ紙によれば、元ゴミ捨て場とされる所には、エクスポ・センテル・ノルテやノヴォテル、デカトロン、レンソス・プレジデンテといった民間施設や防災局、社会福祉院といった公的施設もある。チエテのバスターミナルや組織犯罪捜査課(Deic)もメタンガスが漏れ出している可能性があるとされ、市役所には、元ゴミ捨て場の範囲確定作業も命じられた。
 各施設とカサビ市長は期限内の調査の遂行と、ガスの存在が確認された時は事故回避のために必要とされる処置を講じる事を約束しているという。