ニッケイ新聞 2011年10月19日付け
今月14日からメキシコ・グアダラハラ市で開催されている2011年パンアメリカン競技大会で、卓球のブラジル代表が団体戦で優勝した。ウーゴ・ホヤマ選手(42、三世)は今まで7回の汎米大会に出場、今回で10個目となる金メダルを獲得した。18日付けの伯字紙が報じた。エスタード紙によれば、ホヤマ選手は、「何も言葉はありません。10個の金メダルを獲得し、ブラジル代表として活躍できることができて、とても満足している」と答えた。
ブラジルチームはアルゼンチンを3対1、キューバを3対2で破り、ブラジルに今大会6個目の金メダルをもたらした。総合順位は、18日時点で1位の米国に続き、ブラジルは2位。
アルゼンチンとの団体戦では1回戦で、グスターボ・ツボイ選手(26)が中国系のリュウ・ソング選手を3対0で、2回戦でチアゴ・モンテイロ選手(30)がパブロ・タバチニク選手を3対1で破った。
3回戦でホヤマ、モンテイロ両選手のダブルスは3対1で敗れたものの、4回戦でホヤマ選手がタバチニク選手を3対1で破った。
この3選手のチームは07年のリオ大会でも優勝を果たしており、今回で2回目の快挙となる。
ホヤマ選手は汎米大会には7回目の出場。団体戦、個人戦、混合ダブルス含め10個の金メダル、1個の銀メダル、4個の銅メダルを獲得しており、同大会での金メダル獲得数はブラジルで最も多い。
69年サンベルナルド・ド・カンポ生まれ。同市文協の日本語学校に通っていた7歳のとき、授業の合間に「ピンポン」をして遊び始めたのが始まりだった。
ブラジル大会、南米大会で幼少の部や青少年の部でチャンピオンに輝き、87年、米国インディアナポリスで開かれた汎米大会に18歳で初出場、団体戦で金メダル、ダブルスで銀メダルを獲得した。
その後24年の競技生活で、成人の部の国内チャンピオンには7回輝き、96年のアトランタ五輪では9位に入るなど、国内外の大会に数多く出場し、快挙を成し遂げている。