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南パラナ福岡県人会=県庁関係者の訪問を歓迎=県費留学生OBと懇親会

ニッケイ新聞 2011年10月25日付け

 2013年の海外福岡県人世界大会や県費留学制度の意見交換を目的に来伯した福岡県新社会推進部国際交流局の田中和男企画主幹、財団法人福岡県国際交流センターの平野祥司課長がパラナ州クリチーバ市を訪れた。南パラナ福岡県人会では13日夜、市内レストランで歓迎会を開催し、ポンタ・グロッサ、カストロなど州内各地から会員ら45人が集まり、県庁関係者と交流を深めた。会員の中桐廣文さん(ひろふみ)が集いを後援した。
 イモト・ラウル会長(52、三世)が「各地から多くの人が集まってくれた。共に親睦を深めましょう」とあいさつすると、田中企画主幹は「盛大に歓迎会を開いてもらってありがたい。ここで得た知識を持ち帰ります」と伝えた。
 食事後には、テーブルを囲んで会員一人一人が自己紹介し、県費留学生OB5人が留学体験の感想や帰国後の状況を発表した。08年に九州大学に留学した角茜さん(すみあかね、二世)は「県庁の方などにとても温かく迎えてもらった。学問、文化両方を学ぶ貴重な機会を与えてもらった」、1999年の留学生・橋本勇さん(いさむ、37、二世)は「日本での経験が進路の選択に役立った」と話していた。
 県庁関係者が来伯することはあってもクリチーバまで足を運んでくれるのは珍しいと、会員からは喜ぶ声が聞こえた。田中企画主幹と平野課長は「地方の声も聞き参考にすることができた。今後も県と県人会の交流を高めていきたい」と力を込めていた。(長村裕佳子クリチーバ通信員)