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サンパウロ州で殺人が再び増加?=4カ月連続で前年比増=強盗、窃盗に続く事件も=婦女暴行は7分に1件

ニッケイ新聞 2011年10月27日付け

 25日のサンパウロ州保安局発表によると、サンパウロ州での9月の殺人事件は4カ月連続で前年同月比増となり、第3四半期(7〜9月)の総計は前年同期比12%増となったと26日付伯字紙が報じた。

 サンパウロ州での殺人事件は1999年以降、減少傾向にあったが、2009年に若干増加後、2010年に再び減少。それが今年は、6月以降4カ月連続で前年同月を上回り、第3四半期は遂に前年同期比で12%増というのだから気がかりだ。
 4カ月連続の殺人増加を月毎に見ると、6月が前年同月比4・1%増の308件、7月が20・1%増の370件、8月が10・5%増の369件、9月が8・7%増の324件。9カ月の累計ではまだ前年同期比5・1%減となっている。
 だが、四半期毎の集計を見ると、219件、251件、267件と増加傾向にある事は事実。第3四半期の場合、サンパウロ市では0・7%減少したが、大都市周辺で36%、内陸部で10%増加し、全体で12%増となった。
 サンパウロ市での殺人事件は、9カ月累計で18・9%減に対し、第3四半期は0・7%減だから、減少ペースが低下。地区別では南部パルケ・サントアントニオの36件など、周辺部での事件が多い。ヴィラ・カロンなど3地区は発生ゼロだった。
 一方、大都市周辺での殺人事件は、9カ月累計の3・3%に対し、第3四半期36%と急増。
 同様の傾向は強盗殺人にも見られ、サンパウロ市が9カ月累計で26・5%減ったのに対し、大都市周辺は40・5%増加。内陸部は4・1%増で、全体で4・4%増えた。大都市周辺での殺人や強盗殺人事件の増加に対し、軍警は同地域の警官を300人増強したという。
 殺人事件増加は飲酒運転による事故増加と同根で、安易に釈放する体質も犯罪増加の原因と見る専門家もいるが、殺人以外に目立つのは資産を狙う犯罪。車を狙った強盗はサンパウロ市の17%を始め、大都市周辺15・4%、内陸部11・7%増で、全体で13・1%増加。停めてある車を盗む事件も、内陸部13・4%を筆頭に、全体で8・2%増加。その他に目立つのは銀行強盗20・5%や窃盗7・8%で、強姦も6・2%増えた。
 また、婦女暴行は9カ月間に5844件で、家庭内暴力を含む暴行事件被害者の37%が女性、婦女暴行の62%は内陸部で発生、女性への脅迫は5769件などの報告もあり、婦女暴行や女性への脅迫は、どちらも7分に1件の割で起きている。ただ、殺人との関係で見た場合、被害者は圧倒的に男性で、女性の被害は2%に止まった。
 9カ月累計での交通事故による過失致死や負傷は、各々3・4%と4・1%の増加だが、主要道路の制限速度を引下げ、歩行者保護キャンペーン実施中のサンパウロ市では、各々7・8%と0・8%の減少を記録している。

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