USPで学生が暴動騒ぎ=麻薬で逮捕の学友めぐり=軍警に日頃からいらだち
ニッケイ新聞 2011年10月29日付け
27日夜、サンパウロ市西部ブタンタンにあるサンパウロ総合大学(USP)のキャンパス内で、同校学生の大麻吸引による現行犯逮捕をめぐって400人もの生徒が反発し、暴動騒ぎにまで発展した。28日に伯字紙が報じた。
事の発端は、USP構内警備の軍警が、3人の学生がキャンパス内の車で大麻を吸引しているのを見つけたことだったという。当初は学内での処分で済むと思われていたところ、軍警側が3人の身分証明書提出を求めたことで口論となったところに、他の学生が群がったことで騒ぎが発展。夜8時頃には400人もの学生が集まり、一団となって軍警に罵声を浴びせ続けたという。
そして夜9時半ころ、3人の学生を警察署に連行するパトカーが到着すると、学生たちが一斉に群がり、車上に飛び乗ったり、こぶしや石でガラスを叩き割るなどの危害を加え、さらに進路も塞ごうとした。これに対し軍警側は、からしスプレーや催涙ガス弾を使って暴動を抑止した。
軍警の発表によると、この騒ぎで警官3人が頭などを負傷、6台の車が損害を受けたという。また、つめかけた報道陣の中にも、学生に押されたり、カメラを奪われそうになるなどの被害を受けた者がいたという。
フォーリャ紙によると、今回の暴動は、軍警がUSP内の警備を強化することになって以来50日で起こった最初の事件だという。USPでは5月18日、構内に押し入った強盗に同校の24歳の学生が射殺される事件が起きており、それ以降、大学側が軍警に毎日の学内パトロールを依頼していた。そのことに関してUSP関係者は「軍警が毎日のように学内で近づいてくることに、学生たちの間で最近大きないらだちが募っていた」と語っている。
なお、3人の学生は警察署の麻薬課で調書を作成した後、すぐに保釈されたという。一方、100人余りの学生は文学部棟に立てこもり、28日も抗議行動を継続。今回の事件の背後にある、大学と軍警の間で取り交わされた協定の廃止を要求し続けている。
また、この事件に関するUSP側の正式なコメントは発表されていない。