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売店によって9倍の差!=ブラジルの医薬品販売事情

ニッケイ新聞 2011年11月2日付け

 医薬品の価格が、購入する場所によって9・5倍近く違うことがわかった。10月31日に伯字紙が報じた。
 これはサンパウロ市の消費者保護センター(PROCON)の調査によって判明したもので、それによると、特許が切れた薬を他の会社が製造したジェネリック医薬品の解熱剤の場合、最も高いところは9・36レアル、最も安いところは0・89レアルで販売しており、実に9・5倍の差があることがわかった。
 一方、医学的に推奨された通常の薬(レファレンス薬品)の場合、薬局間での最大の価格差は5・2倍で、あるアドレナリン剤ひとつにつき、最も高いところで7・45レアル、最も安いところで1・2レアルとなっている。
 また、ジェネリック薬品とレファレンス薬品との間の価格差は、ジェネリック薬品の方が58%安いこともわかった。
 また、最も低価格で薬品を販売しているのはサンパウロ市南部にあるウォルマートで、52品目中32の薬品で最安値となっている。