ニッケイ新聞 2011年11月4日付け
リオ市北部のマンゲイラの丘に、同市で18番目の平和駐留部隊(UPP)開設と3日付伯字紙が報じた。
3日午後UPPが開設されたマンゲイラは、10月19日にパラグアイで捕まった麻薬密売者アレクサンデル・メンデス・ダ・シウヴァ(通称ポレガール)が取り仕切っていた地区。首領格のポレガール逮捕で、UPP設置はよりスムーズに進んだという。
6月に麻薬組織壊滅作戦が行われた同地区に新設されたUPPを担当するのは、警察学校を先週卒業したばかりの300人を含む403人の軍警で、新任の軍警ら300人は、10月31日に、同地区で展開された組織壊滅作戦の中心となった特殊部隊指揮官らの講演を聴くなどして最後の準備を行った。
新UPPは基地の共に駐在所3カ所を置き、マンゲイラの他、テレグラフォの丘、カンデラリア広場、バルトロメウ・グスマン、ヴィラ・ミゼリアなど八つのコミュニティで活動を展開する。
新しいUPPの指揮官はヴィラ・ロボス音楽学校の卒業者で、基礎サービスへのアクセスの簡便化などのほか、地区の文化活動にも積極的に加わりたいと意欲的だ。
新しく開設されたUPPが担当する地区には、リオ州立大学や2014年のW杯会場ともなるマラカナン競技場があり、W杯に向けた警備体制の強化にもつながる事が期待されている。