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援協=予算、事業計画案を承認=PIPAは公益団体継続の要

ニッケイ新聞 2011年11月11日付け

 サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)は5日午前10時から、発足以来2度目となる評議員会を開き、50人の正評議員のうち46人が出席(うち委任状10人)したほか、18人の理事が出席した。
 大原毅評議員会長の挨拶、評議員会の召集状朗読、出席者の確認と評議員会成立宣言が行われた後、菊地会長が来年度事業計画案を説明した。
 自閉症児療養学級「青空学級」(PIPA)に300万レの予算が組まれていることに対し「生徒数は10人未満。そんな大金を投入して良いのか」という趣旨の質問が出た。
 これに対し、菊地会長は「薬物に頼らない自閉症児の療育は、6年前から取り組み始めた特別事業。200万人の患者がいるブラジル社会に必要」と説明したうえで「今後、援協を公益団体として存続させていくための大きな要」と理解を求め、JICAが資金援助を申し出ていることも明かした。
 事業計画案に引き続き、予算案も審議の上、承認された。
 最後に、毛利連副会長は複数の傘下施設が実行を掲げる「市、保険・福祉局との提携事業」についてサントス厚生ホーム、カンポスさくらホーム、やすらぎホームの各施設の進捗状況を報告。
 これまで6つ存在した各施設のロゴマークを一つに統一したこと、奄美事業所に西本エリオサンパウロ州議から10万レアルの寄付があり、コンピューター36台、机や椅子などの購入に充てられたことを報告した。
 また、理事会内には既に設けられていた定款改正委員会のメンバーが評議員会からも選出されることになり、濱岡政晴氏、下本八郎氏ら3人の委員会入りが決まった。