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平日はバイク二人乗り禁止=事故と犯罪発生防止が目的
ニッケイ新聞 2011年11月30日付け
サンパウロ州議会が22日、日系の羽藤ジョージ議員上程の、人口100万人以上の市での平日のバイクの二人乗りを禁ずる法案を承認。ナンバープレートの番号を背面に夜光型蛍光テープで記した上着とヘルメットの着用も義務化と同日付フォーリャ紙サイトなどが報じた。
同法案は知事の裁可待ちで、バイクの事故防止と、犯罪者が二人乗りで被害者に近づき、強盗や殺人といった事件を起すのを避けるのが目的。罰金は130レアルで、徴収額はインフレに併せて毎年調整される。
これに対して抗議の声を上げているのは平日も仕事などでバイクを使う人々で、23日にはインターネットのソーシャルネットワークなどで反対署名を集め始めた。
一方、サンパウロ市は26日、モトボーイはサンパウロ州交通局に届出て赤いナンバープレートを受け取る事、2012年8月以降は青い地に夜光型の蛍光テープを張った上着を着用する事、2年後には業務用のバイクの色を白に統一する事などを盛り込んだ条例を官報に掲載した。
この条例は、2009年8月発効の道路交通法を各自治体に適用させるためのもので、ヘルメットの着用やバウーと呼ばれる荷物用の箱の大きさなども規定している。営業番号の取得には、犯罪暦がない事などが条件付けられているという。