ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2011年12月10日付け

 8日に下院の教育文化委員会の公聴会を取り仕切ったフランシスコ・エヴェラルド下議ことチリリッカが、「委員長」と初めて呼ばれてご満悦。政治の世界は初めてで、下院本会議での論争も未経験だが、8歳の時からサーカスの一員として旅から旅の生活をしてきた同下議は、自らの経験から、同業者の子供達が行く先々の公立校で受け入れてもらえるための法案を提出済みとか。
     ◎
 サンパウロ市地下鉄や都市近郊電車(CPTM)の混雑振りは世界でも有数で、5日付エスタード紙に、両者の駅や列車の中でケガをする人は毎日最低3人はいるとの記事。混んでいるのと急ぐのとで押せ押せの状態は、手すり設置などだけでは解消困難な上、気温や湿度の上昇が加わる夏場は、気分が悪くなるケースも多くなる。朝のセー駅で座り込んだ人や心配そうに周りを取り囲む人の姿も毎日のように見かけるこの頃。食事はちゃんとしているかなどと問いかける駅員さんの顔にも汗…。
     ◎
 サントスFCの面々がトヨタ・カップ出場のため訪日。日本での報道によると、中部国際空港には200人のファンがつめかけ、ネイマールが抱きつかれる瞬間もあったという。日本が絡む国際大会初登場のブラジルの若きスーパースターへの期待感は大きなものだろう。なお、日本の柏レイソルが11日の試合に勝てば初戦の対戦相手になる。