ニッケイ新聞 2011年12月14日付け
ブラジル関連の著作を3冊も出版している丸山康則さんは86歳と思えぬ元気ぶり。訪伯7回目となる今回も妻きよみさん(78、京都)と1カ月間滞伯し、取材で協力を受けた人への挨拶や、サンタカタリーナ州のサンジョアキンやラーモス移住地へ取材にかけ回る。出版記念会では約2時間立ち続けてスライドの写真を説明。その元気ぶりを称える声もちらほら。丸山さんは浮世絵師・葛飾北斎の「70歳までに描いたものは取るに足らないものである」との言葉を紹介し「人生これから」と来場者らにハッパをかけていた。
◎
マナウスで6日夜に開かれた天皇誕生日祝賀会。君が代を迫力ある歌声で独唱したのは、鶴田俊美さん(45、静岡)。日本語教師として、西部アマゾン日伯協会、マナウス、ボアビスタ、パリンチンス、ポルト・ヴェーリョなどの日本語学校で指導しているJICAシニアボランティアだ。日系イベントでもピアノ伴奏に合わせてというのが多く、アカペラはあまり聞かない。珍しいなーと思っていると、続いて非日系人がプロはだしの声量でブラジル国歌をまたもや一人で歌い上げた。これってアマゾン流!?
◎
本紙8日付け本面で紹介したリベルダーデの地盤沈下。陥没後、数日で穴は埋められた。臨時休業を止む無くされた日系商店も店は開けているものの、砂利むき出しの無残な状態になっている。歩道だった敷石などは元通りになるのだろうか。ブラジルでは店の前の道路は商店主の〃管轄〃になるとか。そうなると負担は…。