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学習玩具の会社を創設=市販品に飽き足らぬ夫婦

ニッケイ新聞 2011年12月22日付け

 女の子なら人形、男の子なら自動車—。こんな固定概念で固まった市販玩具に飽き足らず、学習玩具の会社を創設した夫婦がいる。
 21日付G1サイトによれば、09年に〃輝く知性(メンテス・ブリリャンテス)〃と称するプロジェクトを立ち上げたのは、サンタカタリーナ州フロリアノポリスに住むジャリ・ヴァロイスさんとそのご主人。
 科学技術省の企画・研究融資機関から賞を受けた後、台湾企業の協力を得て開発されたのは、太陽光電池で動く船や電動自動車、小型水力発電所に原油掘削を模した玩具など、約30種。部品は他の玩具にも共通して使え、速度や電気の原理、図形や計算の基礎などを理解できるよう工夫されているという。
 現時点の対象分野は物理と数学で主な販売先は学校だが、インターネット販売も手がけており、将来は化学や生物、天文学に関する玩具開発や専門店を構えるのが夢。
 9歳の娘は両親開発の玩具で遊び、使い方の助言もする。欧州の科学研究所でも働いた物理学者で教育家のラファエラ・ラミ・ペネットさんがコンサルタントを務め、科学の発展に即した教育に最適な玩具は50〜500レアルで手に入る。