ニッケイ新聞 2011年12月22日付け
ロサンゼルスの「羅府新報」に寄せられた義捐金は日本人や日系人以外からも多く、中にはヒスパニック系の7歳の少年が「Dear Japan」の書き出しで始まるメモを添え、お小遣いで貯めた1ドル紙幣15枚を届けたり、施設に入居する高齢者の女性が「自分はもう必要ないから」と2千ドルを2度にわたって送ったという話も。金額の多寡ではなく一人ひとりの復興を応援したいという思いが、被災者の大きな励みとなるに違いない。
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海外日系人協会発行の「海外日系人協会だより」10月号によれば、静岡県浜松市のペルー人学校「ムンド・デ・アレグリア」の松本雅美校長が、ペルー政府から国家功労賞を受賞したそう。ペルー国外で初めてペルー人学校として政府から認可を得た学校だ。03年に設立し、松本校長は私財を投げ打って学校の運営に奔走、翌年には南米系外国人学校として初めて各種学校の認可を受けた。耳子も大学時代に訪問し話を聞いたことがあるが、とても明るくポジティブな感じの女性だった。これからも健闘に期待。
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先日フェイラでうずらの卵を買おうか悩んでいると、売り手の日系人の男性が「剥くのが面倒臭いと思ってるんでしょう?」。図星を突かれたついでに、いいやり方を聞いたので紹介したい。水から卵を入れ、沸騰して4分後に火を止める。湯を捨てた鍋を揺らすと卵同士でヒビが入る。卵の大きい方から剥くとツルリときれいにー。「そんなことは知っているよ」と読者のお叱りの声も聞こえそうだが。