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コンゴーニャスでスト=年末は正常通り運行の予定
ニッケイ新聞 2011年12月24日付け
22日午前、サンパウロ市コンゴーニャス空港でストが起き、航空便に大きな乱れがあったが、年末のコンゴーニャス空港とクンビッカ空港は通常通り運行される見通しと23日付伯字紙が報じている。
コンゴーニャス空港のストはTAM航空の荷物運搬係と航空機牽引車の運転手によるもので、12時まで続いた。これにより遅れが生じた便は11時の時点で55%。午後5時になっても46%の便が乱れていた。同空港でここまで便が混乱したのは2007年以来のこととなる。
同日夜は、リオデジャネイロのトム・ジョビン空港やベロ・オリゾンテのコンフィンス空港、ブラジリアやフォルタレーザの空港でも同様のストが起こったが、チェックインが正常に行われ、他の従業員がカバーしたため、混乱は起きなかったという。
一連のストは、国内航空会社組合(SNEA)を相手取った空港従業者の賃金交渉不成立によって起こった。サンパウロ州の労働裁判所は会社側に7%の賃金増額を求めた(従業者側の当初の要求は8・5%だった)が、会社側が6・5%の線を譲らなかった。これに対し、飛行士と搭乗員の組合である国内飛行士組合は合意したものの、コンゴーニャス空港の地上勤務者たちの組合が反発し、ストを断行した。
裁判所は、12年1月1日まで空港を80%以上機能させることを義務付ける命令を出しており、コンゴーニャス空港でのストの数時間後、国内空港従業者組合は、クンビッカ空港とコンゴーニャス空港での年末のストは行わないと発表。クリスマス後に再度交渉が行われるが、年末のストは裁判所から禁じられているため、交渉決裂の場合のストは年明けに実行されることになる。