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外国人向けビザ大幅増=興行や観光関連も1・5倍
ニッケイ新聞 2011年12月27日付け
第3四半期までの外国人向けのビザ発給件数が前年同期比で32・8%も増加していると、伯労働省の広報部が21日に発表した。総発給件数は5万1353件で、うち最も増加が著しかったのは一時滞在ビザの4万9291件、永住ビザも17・5%増加した。
一時滞在ビザの中で最も増加したのが、90日間までの技術補助・技術移転ビザで56・5%増を記録した。観光客船乗務員向けの6カ月までのビザも52・3%増、変ったところではブラジル内でショーを行うアーチスト向け興行ビザも、国内の好況を反映して45・8%も増えている。
2年以内の一時労働ビザ発給数の国別推移では、中国が一番多く、389件(2011年の第3四半期まで)、続いて米国の366件(同)、3位はポルトガルの329件(同)となっている。ポルトガルは昨年同期が106件だったので急激な伸びだ。
日本は今年8位となっている。08年の136件、09年の157件、10年173件と伸びてきており、11年は第3四半期だけで173件となっている。
国家移民審議会のパウロ・アルメイダ会長は「外国企業の移転、拡充によって、国内にない技術を教えてくれる貴重な人材が入ってきている。ブラジル人向けの職場もたくさん生まれている」と位置付けた。