労働雇用省が18日、2013年の雇用創出は2012年比29・7%増となる149万人で、正式雇用者の総数は12年比3・14%増の4894万人と発表したと19日付伯字紙が報じた。
18日発表の数字は社会情報の年次報告(Rais)に基づき、全就労・失業者台帳(Caged)による110万人という数字と異なる。これは、Cagedは正式雇用だけを数えるが、Raisは一時採用なども含むためで、労働市場の実態がより完全な状態で捉えられるという。
13年の雇用創出の中心はサービス業で、55万8600人の雇用増。以下、公務員・公団職員40万3千人、商業28万4900人、製造業14万4400人、建築業6万人、農業1万5300人、鉱業2100人などとなっている。
13年の雇用創出は12年より29・7%増えたが、12年の雇用創出(115万人)は2003年の86万1千人こそ上回ったものの、ここ10年間では最低だったため、伸び代が大きかった。市長交代などによる公共部門の雇用増は4・85%に上り、雇用全体を押し上げた。
地域別の雇用創出数は南東部550万3千人、北東部31万3200人、南部28万5600人、中西部21万9600人、北部12万1100人で、南東伯の伸びが大きい。ただし、地域別に見た前年比の伸び率は中西部5・5%、北部4・62%、北東部3・64%、南部3・51%、南東部2・28%となっている。
平均給与は実質3・18%(男性3・18%、女性3・34%)とインフレ以上の伸びを記録。地域別の平均給与最高は中西部の2690レアル(男性2770レ、女性2560レ)で、最低は北東部の1790レ(男性1860レ、女性1700レ)だった。
女性の雇用は3・91%増え、男性の2・57%を上回ったが、女性の平均給与は男性の42・79%で12年の42・47%より拡大。大卒以上の場合の格差は最大で、女性の給与は同レベルの男性の60・9%だった。職種や職責による給与の格差は158・13%で、12年の166%より改善された。
学歴別での雇用増は大卒以上の7・1%が最大で、高卒と高校中退も5・49%と0・86%増えたが、それ以外の学歴者は雇用が減った。
マノエル・ジアス労働雇用相は、雇用創出は国内総生産(GDP)の伸びで左右され、今年前半の雇用創出も緩やかな伸びだったが、後半はもう少し伸びると予測。ただし、労働力の供給は伸び悩んでおり、04~11年に記録した最低でも176万という数字に達するのは困難と見ている。