ニッケイ新聞 2010年1月6日付け
09年最後のメガ・セナは12月31日に抽選が行われたが、数字6つを当てた、連邦直轄区とサンパウロ州サンタリッタ・デ・パッサ・クアットロ在住の男性2人は、4日に賞金を受け取った。2レアル払うだけのジョーゴ・シンプレスと呼ばれる賭け方で1億4490万レアルを山分けした事になるが、サンパウロ州で賞金を獲得した78歳で11人の子持ち庭師は、賞金受取り後、家族揃って姿を消した。2レアルで7245万レアル獲得とあれば、次は自分もと思う人も出るのは当然で、同市唯一のロッテリカは3倍の来客にホクホク。数字5つ的中の734人は3万4724レアル、4つ的中の5万5988人は650レアルの賞金を獲得。
◎
4日のサンパウロ市では50カ所以上で洪水発生など、各地で雨の被害が続いている。南大河州では5日朝、レスチンガ・セッカ市とアグード市を結ぶ橋崩壊という事故が起き、アグード市副市長ら少なくとも12人が行方不明となって捜索中だ。
◎
Band局の大晦日の番組で2人の掃除夫からの「良い年を!」との挨拶放映後、マイクが切れていると思い込んだボーリス・カゾイ氏が「最低の職に就いてる掃除夫風情が他人を祝福だって?」と言った言葉がそのまま流れた。思わず漏らす一言にはその人の本音が表れるとはよくいうが、職業に貴賎は無く、本人がたまたま経済的に恵まれて良き学歴を得、テレビ局に就職出来ただけなのに、何様と思っての発言か。1日の番組で謝罪した様だが、この失言後、若い時には貧しくて大学へ行けなかった元掃除夫の婦人が、苦学して大学に入り、一心に勉学中との記事も出た。この手の差別発言に腹を立てるのは、コラム子だけではないと信じたい。