サンパウロ市議会で19日夜、「大阪・サンパウロ姉妹都市45周年記念式典」が行われ、参加した約150人が両市の友好を祝った。大阪市からは木下吉伸、新田孝両市議が、サンパウロ市からは野村アウレリオ市議、ブラジル日本文化福祉協会の木多喜八郎会長、在聖総領事館の佐野浩明首席領事ら11人が出席した。15日に来伯し、サンパウロ市内の日系団体施設を巡った「大阪ジュニアバンド」のメンバー約30人も列席し、ここでも見事な演奏を披露した。主催はサンパウロ大阪姉妹都市協会(高木ラウル会長)。
大阪ジュニアバンドの日伯両国歌、大阪市歌演奏で、午後7時半に始まった。高木会長は関係者に感謝を述べた後、大阪ジュニアバンドの子供たちに「長旅の疲れは、休めば無くなりますが、当地での経験は残り続けるでしょう。あなた達の将来を応援しています」と挨拶した。
野村市議は「先日の安倍晋三首相来伯で、日伯関係は新たな段階に入った。大阪市とサンパウロ市もこれから益々関係が深まっていくだろう」と喜びを語り、木下市議は「これから先、姉妹都市の交流が強固になっていくことを疑わない。次の世代へ交流が受け継がれていくように努めていきます」との意気込みを話した。
大阪ジュニアバンドを代表して登壇した寺田和哉くん(13、大阪)は「一番に感じたことは、この国の人の優しさです。初対面の私たちにどの人も友達のように笑顔で接してくれました。日本に帰ったら『人に優しくする』という大事なことを実行していきたいと思います」と話した。その後、同バンドの子供らは、日本文化紹介として剣玉について説明したポ語文を懸命に読み上げ、実物をサンパウロ市へ寄付した。
17日にサンパウロ市文協で同バンドと共演し、同式典でも「マスケナーダ」など2曲を披露したブラジル創価学会太陽音楽隊のヒカルド中曽根さん(32、二世)は、「皆まだ子供なのに楽器が上手で驚いた。また共演したい」と話した。
19日に同バンドが訪問して交流したサンパウロ市立オオサカ小学校のルシアナ・ニナ校長は、「生徒にとって、とても有意義な経験になった。あまりに時間が短くて残念だった。子供たちのこの交流が長く続いてほしい」と話した。