昨日付本紙でも報じた、3年間の逃亡の末にパラグアイで逮捕された元医師、ロジェル・アデルマッシ容疑者が20日、連邦警察官と共にサンパウロ市のコンゴーニャス空港に到着した。産婦人科であることを利用して37人もの女性を強姦した「女性の敵」に対し、実際に同容疑者から被害を受けた女性たちが待ち構え、「変態」「狂人」との罵声を次々と浴びせた。この瞬間を待ち望んでいた被害者は「これでやっと精神的に自由になれる」「これから牢屋で長いこと毎日のように苦しむがいい」と喜びを語った。同容疑者はその後サンパウロ州トレメンベーの刑務所に連行された。同氏の実刑の年数は逃亡前の時点で278年だった。
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サンパウロ市地下鉄4号線のファリア・リマ~パウリスタ駅間のトンネルの壁に、数日前から電光掲示板が設置され、話題を呼んでいる。映し出されるのは水族館さながらの鮮やかな海底の風景などの15秒ほどのビデオで、車窓のすぐ脇に迫って見える。4号線の運営会社によると、これはまだテスト段階で、何の目的のための掲示板かなどの説明をする予定はないという。利用者の目には癒される光景なのだが果たして目的は。
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20日、スペインで行なわれていたサッカーのコティフ選手権で、20歳以下の選手を集めたブラジルのジュニア・セレソンが優勝した。ブラジルジュニアは6月のフランスでのトゥーロン国際大会(21歳以下)でも連覇している。これでW杯でのドイツ戦での屈辱が晴らされるわけではないが、こうした若いうちからの勝利の積み重ねをサッカー王国復活につなげたい。