中央銀行は22日、今年6、7月に行われたW杯でブラジルを訪れた外国人観光客による支出は15億8千万ドルに上ったと発表した。毎年のこの時期では史上最高の金額だ。
単月でみても6月は7億9700万ドル、7月は7億8900万ドルとそれぞれの月の金額としては最高だった。過去3年の6、7月の外国人の平均支出金額は9億826億だから、今年はその約60%増となった。この金額にはW杯で高騰した航空券の料金は含まれておらず、その経済効果は1億5千万ドルに上るとみられている。
それでも、この期間中に国外に〃脱出〃したブラジル人が外国で支出した金額はそれを上回った。6月は20億ドル、7月は24億1千万ドルと2カ月で44億1千万ドルとなり、中銀が統計を取り始めた1947年以降での月間最高記録をそれぞれが更新した。
ブラジルでの外国人の支出は6、7月合計で15億8千万ドルだが、それを28億3千万ドル上回っていることになる。
ちなみに、8月の外国人による支出は1億ドル程度とみられている。
連邦政府がこのほど発表した統計によれば、W杯でブラジルを訪れた外国人の数は100万人以上に上り、その61%が初めて。平均滞在日数は13日だった。
外国人による評価が高かった項目はホスピタリティ、食事、治安だった。空港は延べ1700万人が利用したが、発着の遅れの発生率も全体の7%で、比較的低いと評価された。スタジアム(12都市の全て)に入場した人は延べ300万人に達した。(22日付G1サイトより)
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