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安堵するには早すぎた?=年末の解雇予想を超える=100万割った09年雇用創出

ニッケイ新聞 2010年1月22日付け

 12月の雇用減少が40万を超し、09年の雇用創出は100万を割ったとの労働省発表を21日付伯字紙が報じた。
 09年の全就業・失業者台帳(Caged)登録の正規雇用者数は、1月に10万1748人減少したものの、2月以降は増加に転じていた。
 特に、8月~11月は23~25万超と驚異的に増加。政府関係者も、景気回復は順調で、年間の雇用創出は100万以上と豪語していた程だ。
 それが、12月に41万5192人もの雇用減少が起き、最終雇用創出は99万5110人。この数字は03年以来最悪の結果だという。
 この雇用創出数は、09年に正規雇用者として登録された1618万7640人から、登録を抹消された1519万2530人を差引いたもの。国際金融危機開始で、前年比10%減だった08年の145万2204人比でも大幅な減少だ。
 関係者を特に驚かせたのは、時節柄雇用が減る12月に、前年12月の65万4946人以下とはいえ、過去平均の30万人を大きく上回る雇用減少を記録したこと。
 この減少を州別に見ると、全国雇用の3割を占めるサンパウロ州で19万1186人減。以下、ミナス4万9762人、パラナ3万5984人、ゴイアス2万7454人、サンタカタリーナ2万4536人、マット・グロッソ1万4634人、南大河1万1724人など。
 サンパウロ州での雇用減少は、輸出不振の影響を受けた工業が最多で8万人、農牧業や林業、漁業でも5万7800人減った。
 一方、業種別の年間創出数は、サービス業50万177人増、商業29万7157人増、建設業17万7185人増、工業1万865人増で、農業は1万1369人減。
 在庫一掃バーゲンに客殺到、クレジット利用者や利用額増などの報道と裏腹だが、8日付本紙にある様に、12月のサンパウロ州で負債を抱える消費者家庭は48%の171万6千件。雇用減少で、債務不履行が12月の70万8千家庭以上に増える可能性も高くなる。
 減税他の景気対策は一定の効果も見せたが、予想以上の雇用減少を招いたのは何故かを分析し、経済安定化と成長、貿易振興策をとらなければ、雇用創出200万の目標も画餅で終る事になる。

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