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ハイチ再建=ブラジルは最適役=長期駐屯でノウハウを蓄積
ニッケイ新聞 2010年1月23日付け
米誌「外交フォーラム」は21日、「長期間にわたるハイチ共和国再建の指揮をブラジルに任すべきだ」とする論評を掲載と22日付けフォーリャ紙が報じた。
米国は豊かな軍事力と資金力を有するが、ブラジルは過去5年ハイチ治安維持のため、国連平和部隊で陣頭指揮を採ったことから事情を熟知し、再建のノウハウを有すると同誌は提起した。
「ハイチ政府は、リングでノックアウトされたボクサーのように脳しんとうを起こしている。国際間の無期限援助を受けないと、自治活動も及ばない。米国がハイチの面倒を見た歴史は古いが、イラクやアフガンもあって面倒は見切れない」と同誌が見ている。
その代役に、ブラジルは打って付けだという。米国は世界の警官役を1人で演じているが、ブラジルにその一端を担って欲しいというのだ。ブラジルがハイチに資金投下もできるなら、ホワイト・ハウスも大歓迎だとしている。
国連関係者が、米国が派遣した多数の兵士は、一時的な駐留で終わり、復興への長期戦力ではないと言及していることからも、中長期の展望に基づく再建作業が必要だ。