ニッケイ新聞 2010年1月28日付け
【静岡新聞】静岡県は、就学も就労もしていない県内在住の外国人青少年に活動の場と自立支援情報を提供する「居場所づくり」をスタートした。料理とダンスの各教室を3月末まで浜松、磐田両市内で開き、生活の安定と人的つながりの構築に役立ててもらう。
国の基金を活用した民間の事業提案に基づく緊急雇用創出事業の一環。子供や障害者などを支援するNPO法人浜松NPOネットワークセンター(浜松市、井ノ上美津恵理事長)が提案し、県が委託した。
景気悪化に伴い、不就学や自宅待機となっている義務教育年齢期の外国人の子供には文部科学省が日本語指導教室を設けるなど公的支援が始まっている。しかし、義務教育年齢期後から20歳前後の青少年には公的支援が乏しく、県は生活安定に必要な「居場所」が必要と判断。県内各地で開かれている日本語教室の存在などを同時に知らせる。
NPO法人のスタッフとして日本人とブラジル人、ペルー人2人の計4人を雇用した。料理教室は日本の家庭料理に挑戦してもらい、ダンス教室はプロのダンサーを講師に招くという。
料理教室は、浜松会場(浜松市五島公民館)が3月27日まで毎週水曜、磐田会場(磐田市南御厨公民館)が3月26日まで毎週金曜に開く。参加費100円。ダンス教室は浜松市中区のソニックシステムで2月の毎週火曜、3月は28日まで毎週火、木曜に開く。参加無料。問い合わせは同NPO法人〈電053(445)3717〉へ。