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援協定例役員会=福祉センター3月から=地下一部を文協に返還

ニッケイ新聞 2010年1月29日付け

 サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)は、28日本部会議室で1月定例役員会を開催、56人が出席し社会福祉センターへの移転、本部移転後の文協建物内不動産の処置が話し合われた。
 最初に、森口会長から「今年も援協は協力して前進していこう。多くの方に入居してもらい、ホームを活用してもらおう」とあいさつし、12月の会計報告、事務報告などが行われた。
 続いて、移転委員会委員長の菊地義治副会長から、文協ビル5階から社会福祉センターへの移転を2月最終週に行い、27日に開所式、3月1日には運営を開始する予定だと発表された。
 すでに、移転に必要な業務書類は取得済みで、現在電話の取り付けが進められ、医療機器の移転方法が検討されている。
 今月、坂和三郎副会長を委員長とする財産管理委員会が立ち上げられ、同センターへの移転後、文協建物内の不動産の運用をどうするかが話し合われてきた。
 有償で文協から借用している部分(福祉部、歯科診療所、巡回診療班)はとりあえず返還することが、坂和委員長により提案され、拍手で承認された。
 1992年から2012年9月まで無償借用契約のある地下の診療所スペースについては、やすらぎホームがデイケアセンターを開く希望が挙がるほか、5階の援協本部の運用に関しては売却又は賃借が検討されている。来月の定例役員会で発表される予定だ。
 そのほか、役員会では11日に新しく日伯友好病院事務長に就任した梶直樹ダニエルさん(2世、38)が紹介され、梶さんは「皆さんの協力を得て、職務をまっとうしたい」とあいさつした。
 吉永大吉常任理事の辞任に伴い、井上建治さんが後任に選出された。日本財団からの自閉症児教育専門家・三枝たか子さんの青空学級への招聘が承認された。