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ダヴォス経済フォーラム=具体策見出せず不発=外相、ルーラ表彰の代理で

ニッケイ新聞 2010年2月2日付け

 「年男」として特別招待を受けたルーラ大統領が体調を崩して欠席したダヴォス経済フォーラムは1月31日、金融危機の再来防止策も打ち出せず、規制に向けた意見は二分したままで終幕したと2月1日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 同フォーラムの出し物であったルーラ・メッセージは、サルコジ仏大統領が「投機を目的とした金融経済を規制し、生産経済を奨励する。資本主義が誤っていたなら、なぜ銀行は徒手傍観し訂正しなかったのか」と叱責して代弁。
 アモリン外相は、「地球という惑星とその行政機関の構造改革を行うべき時だ。ブラジルはスター扱いを望んでいない」という大統領談話を、少ない出席者の会場で伝えた。
 ルーラ大統領は2003年、同フォーラムで「ブラジルは理想の民主政治と自由、人権が保障されるため、不平等な経済システムと不平等社会の是正に挑む。だから国際金融の植民地主義を粉砕するため戦う」とした宣言と矛盾するのではないかといわれた。
 外相は大統領に代わって表彰状を受け取り、次のように挨拶を述べた。「PTが政権に獲得して7年、世界はブラジルと同じようによくなった。世界の貧富格差や戦争、紛争、飢餓が引き起こす悲劇は減った。ブラジルがここに達するまで、国民と共に耐え難き艱難を耐えてきた」と。
 世界が社会的、政治的かつ道徳的な奈落に向かう流れを阻止するため、ブラジルは努力を払った。例えばハイチの救援活動は、伯米軍の意志疎通の欠落で失敗を招いた。不足薬品の手配、予測管理欠落などの失敗の根底には、ブラジルが指揮する平和部隊に対する過小評価があった。
 経済フォーラムも意志疎通の欠落で、危機解決に向けた具体的な協議が行われず、反省をするだけに留まった。国際経済は低い倫理観と時代遅れの通商システムを反省すべき時にあると外相は訴えた。

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