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サコマン駅が開業=往年はサントス街道出発点

ニッケイ新聞 2010年2月2日付け

 地下鉄2号線のサコマン駅が1月30日に正式開業と2月1日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。同駅からの昇降客は1日7万9千人と見られており、駅前商店街は急激に増える人通りに期待を寄せている。
 付近には、建築中のビルが林立するようになった。付近の商店や喫茶店の家賃が、駅建築の発表と同時に倍層した。市は駅を中心とする半径300メートルを新興商店街とし、治安強化のため防犯カメラを設置する。
 商店の他に不動産業者や駐車場も多数進出する見込み。駅隣接地ではすでに、6棟のビルが仕上げに入っている。
 サコマンは、イピランガから海に下る街道の町であった。現在テーリャ・フランセースといわれる最初のサコマン家の瓦工場があり、マルセイユ瓦と呼ばれた。
 サントスへ下る人をここまで送り、木の下で涙の別れを惜しんだという「涙の木」もある。今は多数の陸橋が入り組んでいる所にあった。