ニッケイ新聞 2010年2月4日付け
FIFA世界最優秀サッカー選手に3回も選ばれた有名人ロナウド選手(34)に日系の子供がいるかも――。
19日付けサンパウロ州官報に掲載された同裁判所の申し渡し文は、日系ブラジル人ウメヅ・ミッシェーレさん(27)男児(4)の認知訴訟の一環として、同選手にDNA鑑定を受けるように言い渡した。
この件は、09年9月のグローボ人気番組「ファンタスチコ」で男児の存在が暴露され、その後、伯字紙各紙が報道をしてきた。
各紙報道をまとめると2002年の日韓W杯の時に二人は初めて逢ったが、その時は何も無かったようだ。同杯ではフィリッペ・スコラリ監督の下、復活を見せつける見事なプレーで世界を驚かせて、3度目の最優秀選手賞を受け、選手としての絶頂期を迎えていた。
その後、04年7月頃に所属していたレアル・マドリードがジェフ市原と東京ヴェルディと親善試合をした際に再訪日し、東京の接客店で女給として働いていたウメヅさんと再会し、わずか一晩のチャンスで〃ゴールを決めた〃というもの。
同報道によれば、ウメヅさんの友人ヘレーナさんいわく「その子が7カ月になったとき、髪の毛はロナルドとそっくりな癖毛だった。その当時、ミッシェーレはアメリカ人と付き合っており、認知しそうなところまでいったがDNA鑑定の結果、違うことが分かった」という。
ロナルド選手の弁護士は、「彼はその女性のことを憶えていないし、子供の存在も認知できない」と主張している。
同選手には最初の結婚相手のミレーネ・ドミンゲスさんとの間にロナルドくん(9)、その他ビア・アンソニーさんと間にマリア・ソフィアちゃん(1)、妊娠7カ月の子供も認知している。
昨年9月にウメヅさんから裁判所に申し立てが行われ、今回、ロナルド選手にDNA鑑定をするように申し渡されたもの。
結果次第では、超有名選手の日系「落とし子」となるかもしれない。