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サンパウロ日本人学校=今年も職場体験学習実施=〃仕事の楽しさ〃学ぶ

ニッケイ新聞 2010年2月5日付け

 サンパウロ日本人学校(清水喜義校長)は、1月13、14日に恒例の「職場体験学習」を実施、ソニーやコマツ、ビストロ・カズなど9事業所で中学1、2年生の32人が研修を行った。
 ニッケイ新聞では、中学1年生の原淑乃さん(13、神奈川)と桐生有彩さん(13、千葉)の2人が研修。取材に同行しインタビューを行ったほか、実際に記事を書くなど記者の仕事を体験した。
 1日目は、ブラジル日本語センターの全伯日本語教師合同研修会を見学。初めて外国語としての日本語教育の現場を知り、教師たちの情熱に圧倒されたようだ。
 2日目は、老人クラブ連合会のカラオケダンス教室へ。教えてもらいながら2人も挑戦。仲良くなった参加者に、カラオケダンスの魅力や始めたきっかけなどを質問し、積極的にインタビューした。
 記事の作成にも取り組んだ。原さんは「自分らしい記事を書くとなると、思うようにいかなくて苦戦した。情報を正確に伝えることの難しさを知った」と実感。
 桐生さんは、「多くの方が読む新聞に記事を書くということにプレッシャーを感じたが、同時になぜか誇りも感じた」と振り返る。
 最初こそ緊張したようだが、2日間の研修を終えて〝仕事の楽しさ〟を知ったという2人。
 原さんは「2日目の取材では1日目よりもうまくメモがとれたので、仕事というのは慣れることが大切なんだと思った」と納得した様子。「職場の厳しさや楽しさなどを感じることができ、働くことが楽しみになった」と感想を語った。
 「仕事は、大人が社会のためにやらなければならない大変なことだと思っていた」という桐生さん。「働くことは社会のためだけではなく、自分のためでもあるのだと思った」とイメージに変化があったようだ。
 「私にも社会に出るときがいつか来る。その時はやっていて楽しい、誇りを持てる、そんな仕事に就きたい」と期待を胸にした。
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 授業参観の職場体験学習発表会は、6日午前9時20分~11時10分に同校(Estrada do Campo Limpo, 1501)で行われる。