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東西南北

ニッケイ新聞 2010年2月16日付け

 連邦直轄区では、知事逮捕の上、副知事にも罷免要求の動きが出ているが、こういった動きへの反応の早いブラジル人。逮捕当日は、囚人服を着た知事に黒ぶちメガネをかけたプラカードを掲げ、人身保護令適用による釈放反対を訴え、釈放請求拒否後は歓迎パレード。一方、ブラジリアでの騒動を懸念する声に、ブラジリア50周年を題材にパレードするが、知事への言及はないから「大丈夫だと思う」と答えたのは、サンパウロ市のトン・マイオールやリオのベイジャ・フロールといったサンバ・チーム。折角の記念の年に悲しき汚点。
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 連休の留守宅を狙う強盗事件も多発する時期だが、留守ではなかったのに襲われたのはSBT局のシウヴィオ・サントス氏宅。13日夜起きた事件では、裏手にある学校に侵入した賊がはしごで塀を越えたらしく、同氏の娘の一人とその主人らが人質に取られ、宝石や電気機器などを持ち去られたという。事件は極秘捜査の筈だったが、乗り捨てられた乗用車を見つけた軍警が所有者を捜す過程で情報が漏れた様だ。同氏宅は、01年8月にも強盗に襲われ、別の娘が誘拐されるという事件も起きている。
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 15日サンパウロ市は明け方の気温が23・1度と今年3番目の暑さ。15日より高い気温を記録したのは1月11日と2月9日で23・2度だから、実質的には最も暑い明け方といっても良い位。エルニーニョの影響で、例年より気温が高く、アマゾン地方から来る大気もより多くの湿気を含んでいると繰返しいわれるものの、17日には寒冷前線到着の予定。サンパウロ州グアルジャのデング熱患者多発報道も気がかりだが、寝不足などが続くと夏バテも起こり易い。食事や休息には気をつけて…。