ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 最後の最後に優勝決定!=16年ぶりのR・デ・オウロ=0・25差でモシダーデ下す

最後の最後に優勝決定!=16年ぶりのR・デ・オウロ=0・25差でモシダーデ下す

ニッケイ新聞 2010年2月18日付け

 12日~14日に熱演を繰広げたサンパウロ市カーニバル、スペシャルグループの採点結果が16日に発表され、ローザス・デ・オウロが16年ぶり、7度目の栄冠に輝いた。
 5人の審査員が9項目について採点した結果を項目毎に最高点と最低点を除外した上で集計する会場は、採点に納得いかないチームが物を投げ始め警官が関係者を外に連れ出すなど、例年手に汗握る緊張の連続だが、今年は最終項目で最後の採点発表まで優勝が決まらないという接戦だった。
 昨年の覇者モシダーデ・アレグレが、最初から連続優勝をと意気込んで臨んだ発表会場では、ローザスとモシダーデが最終項目4人目の採点発表まで260点のタイ。5人目の採点(ローザス10点、モシダーデ9・75点)の0・25点が明暗を分けた。
 1971年創立のローザスのパレードは、カカオがテーマ。山車は本物のチョコも使って飾り、サンボドロモにはチョコの香りが漂うという凝った演出だ。
 踊りやエンレード、山車など、全項目30点獲得の優勝だが、実は、いつもいいところまで行っては優勝を逃してきたため、優勝が確定したら始めて練習場を開け、祝賀会実施という段取りになっていた。
 従来の得点方法ならモシダーデが0・25点差で優勝というから、勝利の女神は気まぐれだが、ローザスのアンジェリーナ・バシリオ会長は、「女性が一つのエスコーラを指揮するのは大変だが価値があった」と回顧。「7度目の優勝の栄誉は亡き父に捧げたい」との談話を発表した。
 祝賀会は市北部の練習会場で行われたが、途中でケンカが発生。警官が催涙ガス弾などを使い、会場の人々が右往左往する様子はテレビ放映されたが、祝賀会は日を改めて開き直すという。
 3位は創立80年とサッカーW杯80年を扱ったヴァイ・ヴァイ、4位はマンシャ・ヴェルデ、5位はガヴィオインス・ダ・フィエウ。アセッソのネネ・ダ・ヴィラ・マチルデとウニードス・ド・ペルシェのスペシャルグループ昇格、また、インペラドール・ドイピランガとレアンドレ・デ・オタケーラのアセッソ降格も決まった。