ニッケイ新聞 2010年2月18日付け
ペトロブラス石油公団は16日、40年間続いたガソリン自給体制がエタノール不足から崩れ、ベネズエラ産燃油を輸入することを決め、ブラジルが再度輸入国となったことを明らかにしたと17日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
輸入ガソリンは27万立方メートル、2月中に陸揚げされる。エタノール不足は、降雨のため収獲作業が中止を余儀なくされた。それから砂糖の国際価格が、高騰したこと。フレックス(両燃料使用)車の増加が原因だ。
27万立方メートルは、200万バレルで同公団1日分の生産量。驚くほどの量ではないが、輸入に踏み切ったのが奇異だとザウエル前公団理事は見ている。これは、金融危機突破のための自動車特売のツケが回ってきたのだという。
特売の95%はフレックス車であった。そのため、エタノール需要は23・9%急増。その間ガソリン需要は、0・9%しか伸びなかった。今回は、エタノール不足と高値のため、フレックス車所有者は、ガソリン利用に切り替えたようだ。